神話

こぐま座

こぐまざ 別名:Ursa Minor・UMi・Little Bear

意味

こぐま座は、北極星ポラリスを含む北天のIAU星座です。ポラリスは熊の尾の先に位置し、現在の天の北極に近いため、北を探す目印になります。

解説

北斗七星のひしゃくで、柄から遠い側にある二つの星を結び、その先へ延ばすと、ポラリスの位置に届きます。地球の自転によって星空が動いて見えても、天の北極の近くにあるポラリスが描く円は小さく、北の目印に使われてきました。ただし、地球の自転軸の向きは歳差によって長期的に変わるため、北極星と呼ばれる星も時代とともに替わるものです。

アラトスの『ファイノメナ』は、二つの熊をキュノスラとヘリケと呼びました。ギリシャの航海者が大きく明るいヘリケを使ったのに対し、フェニキアの航海者は、北極の近くを小さく回るキュノスラを頼りにしたと記しています。現在のこぐま座とポラリスを説明する時は、この古代の航海伝承と、現代の星座境界や恒星位置を分けます。

偽ヒュギヌスは、キュノスラを幼いゼウスの乳母とする説のほか、こぐま座をフェニキア人が使った星座とする説も紹介しました。由来は一つに定まりません。占星術でポラリスやコカブを参照する場合は、神話上の案内役という連想と、採用する元期での恒星位置を併記します。