象徴

ペリカン星雲

ぺりかんせいうん

意味

ペリカン星雲は、はくちょう座の方向へ約2000光年先にある発光星雲IC 5070です。暗い分子雲と明るい電離ガスの境界が鳥の頭や長いくちばしに見えるため、この愛称が付きました。

解説

IC 5070と北アメリカ星雲NGC 7000は、W80と呼ばれる同じ星形成複合体に属します。両者の間には低温のガスと塵からなる分子雲が重なり、背後の可視光を遮っています。一帯を光らせる主な電離源は、二つの星雲の間に位置する高温のO型星「バハマル星」です。

電離前線とは、若い高温星の紫外線が低温の中性ガスへ届き、電子を原子から離して高温の電離ガスへ変える境界です。ペリカンの首に見える明るい縁がその一例で、紫外線を受けても密度の高い低温ガスの筋は残ります。この境界が移動するとガスの配置も変わるため、鳥に似た輪郭は長い時間の中で姿を変えていきます。

分子雲の内部では星形成が続いています。赤外線観測を用いた研究では、北アメリカ・ペリカン星雲複合体の若い星から伸びる50を超えるアウトフローが見つかりました。アウトフローは、形成中の星の両極付近から噴き出すガスの流れを指します。

占いでこの画像を手掛かりにするなら、育成や引き継ぎの場面で、外から見える担当境界、変化が進む部分、まだ守るべき人や資源を分けて考えます。養育や水辺の鳥へ結び付ける意味はペリカンという近代の愛称から広げた連想で、はくちょう座の神話とは由来が異なります。