象徴

ばら星雲

ばらせいうん

意味

ばら星雲は、いっかくじゅう座の方向へ約5000光年先にある星形成領域です。若い散開星団NGC 2244を囲む発光ガスが花びらのように見えるため、この愛称が付きました。

解説

NGC 2244には、生まれてから数百万年ほどの高温のO型星があります。これらの星が放つ紫外線は水素ガスを電離させ、写真で目立つ赤い発光を生みます。恒星から流れ出る粒子である恒星風も周囲のガスを押し広げ、星団の周りに直径約50光年の空洞を作りました。

花びらに見える輪郭は、空洞の外側に残るガスと塵を地球から投影した姿です。可視光では電離した水素の発光が輪郭を示し、赤外線では低温の塵やその奥の若い星が見えます。観測波長が変われば、同じ領域でも花形の強調される場所が変わります。

チャンドラX線望遠鏡は、中央の星団とその周辺に多数の若い星を捉えました。NGC 2244の放射や恒星風が周囲の分子雲へ及ぼす影響は研究が続いており、外縁部の星形成をどこまで促したかには検討の余地が残っています。

占いでこの画像を手掛かりにするなら、中心の役目を終えた人や工程と、外周で動き始めた人や資源を分けて考えます。薔薇、開花、愛へ結び付ける意味は花形の愛称から広がった現代的な連想で、いっかくじゅう座の伝承とは由来が異なります。