象徴

ほら穴星雲

ほらあなせいうん

意味

ほら穴星雲は、ケフェウス座の方向へ約2500〜3000光年先にある発光星雲Sh2-155(Caldwell 9)です。発光星雲は、周囲の高温星から受けたエネルギーでガスが自ら光る天体で、この領域の明るい弧と暗い塵の組み合わせが洞窟の入口に見立てられています。

解説

洞窟の口に見える明るい弧は、水素が高温星の紫外線で電離したH II領域です。H II領域とは、電子を失った水素を多く含む星形成領域を指します。Sh2-155は、より大きなガスと塵の雲Cepheus Bの一部に当たります。

入口の内側が暗く見える理由は、濃い塵が可視光を遮るためです。スピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線画像は、その暗部にあるガスと塵の柱や若い星を捉えました。可視光と赤外線を比べると、黒く見える部分にも星を作る物質があると分かります。

Cepheus Bを調べたチャンドラとスピッツァーの観測では、若い星の年齢が場所に沿って変わる傾向が見つかりました。この傾向は、大質量星の放射が分子雲を圧縮し、星形成を順に促したという説明を支持します。個々の星が生まれた経路には、なお不確実さがあります。

占いでこの画像を手掛かりにするなら、先が見えない相談で「中には何もない」と即断する前に、情報を遮る条件と、見えない場所で進んでいる準備を分けて確かめる読み方ができます。入口や内奥へ結び付ける意味は近代の天体画像から生まれた連想で、ケフェウス王の古代神話とは由来が異なります。