占星術
ヘリオメーター
へりおめーたー意味
ヘリオメーターは、二つに分けた対物レンズで同じ対象の像を二重に作り、像のずれから微小な角距離を測る望遠鏡です。もとは太陽の見かけの直径を測るために発達し、後に恒星同士の間隔や年周視差の観測にも使われました。
解説
対物レンズの二つの半分を互いにずらすと、それぞれが同じ観測対象の像を作ります。太陽の両端や二つの恒星が重なる位置まで像を動かし、精密な目盛りでレンズの移動量を読むのが測定の基本です。その値を空での角度に換算すれば、望遠鏡の向きを大きく変えずに、同じ視野にある二つの対象の角距離を細かく読み取れます。
「ヘリオメーター」という名称は、太陽を表すギリシャ語に由来します。初期の目的は太陽直径の測定でしたが、器具は恒星位置の精密観測にも用いられるようになりました。フリードリヒ・ベッセルはフラウンホーファー製のヘリオメーターで、はくちょう座61番星と周囲の恒星との間隔を繰り返し測定し、1838年に同星の年周視差を発表しています。これは、太陽以外の恒星までの距離を三角測量によって初めて正確に求めた成果として知られます。
ヘリオメーターが明らかにするのは、二つの像の間にある角度差です。現在の高精度な恒星位置は、写真乾板や電子検出器、位置天文衛星などによって大量に測られています。こうして整備された星表は天文学の基礎資料になりますが、出生図は日時と場所に対応する天体位置を天体暦から計算するため、ヘリオメーターを直接使うものではありません。