占星術

南斗六星

なんとろくせい

意味

南斗六星は、いて座に並ぶ六つの星をひしゃくに見立てた、古代中国の星官「斗」の別名です。西洋の星座図では、ティーポットと呼ばれる星の並びの柄と蓋の一部に重なります。

解説

星官とは、星の集まりに名称と役割を与えた中国の星空区分です。南斗六星は、天体の位置を表す基準として赤道付近の空を二十八の宿に分けた体系のうち、斗宿を代表する六星に当たります。中国の星の位置を詩で伝えた『歩天歌』も、斗宿の六星を北斗に似た形と記しました。

六星は、現代の88星座ではすべていて座の領域にあります。ただし、南斗六星といて座は同じ区分ではありません。前者は中国の星官、後者は国際天文学連合が境界を定めた西洋由来の星座であり、同じ星空へ異なる文化が付けた見取り図です。

道教や民間信仰では、「南斗は生をつかさどり、北斗は死をつかさどる」という伝承が広まりました。これは南斗を寿命と結び付けた文化的な物語で、六つの星から人の寿命を測れるという意味ではありません。恒星占星術で参照する場合は、ヌンキなど個々の星の位置と典拠を確かめ、中国の伝承をそのまま個人の寿命判断へ置き換えないようにします。