占星術
ヌンキ
ぬんき 別名:Nunki意味
ヌンキは、いて座σ星Aaに付けられた固有名です。見かけの等級は2.05。青白いB型主系列星で、地球からおよそ228光年離れています。
解説
スペクトル型はB2.5 Vです。B2.5は表面温度が高く青白く見える恒星、Vは中心部で水素の核融合を続ける主系列星であることを示します。いて座ではカウス・アウストラリスに次いで明るく、ティーポット形の取っ手上部に位置します。
Nunkiという綴りは、シュメール語でエリドゥの星の並びを指したNUN.KIに由来します。ただし、その古代名をいて座σ星と結び付けたのは19世紀の研究者でした。現在のアッシリア学は、元の星の並びをほ座付近に比定しています。
国際天文学連合は、近代以降に定着した用法を受け継ぎ、2016年にNunkiをいて座σ星Aaの固有名として承認しました。つまり、古代語を19世紀に再解釈した結果、現在の星名が生まれました。
固定星占星術では、かつての「海の宣言」という訳から意味を組み立てる例があります。しかし、この訳といて座σ星との対応は、現在の名称研究では支持されていません。星名に基づく象徴と、B型主系列星という観測上の性質は分けて読む必要があります。