占星術
アルゴラブ
あるごらぶ 別名:Algorab意味
アルゴラブは、からす座δ星Aに国際天文学連合(IAU)が認めた固有名です。実視等級は2.94で、春の南天に見えるからす座の四辺形の一角を作ります。
解説
からす座の四辺形は、おとめ座のスピカから南西へ視線を移すと見つけやすい星の並びです。アルゴラブはその一つですが、星座の名と一星の固有名は同じものではありません。IAUは2016年、この名をからす座δ星Aに適用しました。
Algorabは、アラビア語のjanab al-ghurab「カラスの翼」を縮めた名です。この名はもともとからす座γ星を指しましたが、ルネサンス期にδ星へ移されました。プトレマイオスの星表では、γ星とδ星のどちらもカラスの翼に置かれていたためです。
『テトラビブロス』はからす座を火星と土星に似た性質へ分類しましたが、これもアルゴラブ一星へ付けた人物評ではありません。後世の恒星占星術で策略や言葉に関する個別解釈を読む場合は、根拠とする文献を確かめ、神話や星図のカラスを現実の人物評価へ直結させないことが必要です。