占星術

カノープス

かのーぷす 別名:Canopus

意味

カノープスは、りゅうこつ座α星Aに付けられた固有名です。IAUの一覧では実視等級-0.62とされ、シリウスに次いで夜空で明るく見えます。日本では、冬の南の低空に見える地域があります。

解説

スペクトル型はA9IIで、黄白色に見える輝巨星です。IIは輝巨星の光度階級を表し、主系列星より半径と光度が大きい、進化した恒星に当たります。カノープスは天の南寄りにあるため、日本では観測地が北へ移るほど地平線から出にくくなります。

Canopusは、プトレマイオスも用いた古代ギリシャ語の固有名Kanobosに由来します。Kanobosの語義は特定されていません。この名はギリシャ天文学へ比較的遅く取り入れられ、成立にはエジプトの影響も指摘されています。そのため、名前の意味を「水先案内人」とだけ断定することはできません。

現在のりゅうこつ座は、古代に一つの大きな星座だったアルゴ船座の一部です。プトレマイオスの『テトラビブロス』は、アルゴ船座の明るい星々を土星と木星に似るとまとめました。これは星座単位の古典占星術上の分類であり、カノープス一星だけの性質を詳述した記録ではありません。