占星術
シリウス
しりうす 別名:Sirius意味
シリウスは、おおいぬ座α星Aに付けられた固有名です。見かけの等級は-1.44で、夜空の恒星では最も明るく見えます。約8.6光年先にあり、白色矮星の伴星と約50年で回り合う連星系です。
解説
主星シリウスAのスペクトル型はA0mA1 Vaで、太陽より高温の白い主系列星です。主系列星とは、中心部で水素の核融合を続けている恒星を指します。伴星シリウスBは、核融合を終えた星の中心部が高密度で残った白色矮星です。ハッブル宇宙望遠鏡の観測では、明るさが大きく異なる二星が約50年の周期で回る様子を確かめています。
Siriusという名は、古代ギリシャ語で「焼けつくような」「明るく輝く」といった意味を持つseiriosに由来します。ヘリアカル・ライジングとは、太陽に近くて見えなかった星が、その年初めて日の出前の東空に戻る現象です。古代エジプトの斜交星表はシリウスの再出現を一年の循環の起点に置き、ナイルの増水と再生の兆しに結び付けました。ただし、星の出現と洪水を直接結び付ける理解をどの時代までさかのぼれるかには議論が残ります。
プトレマイオスは、おおいぬ座の口にある明るい星へ木星と、より弱い火星の性質を配しました。固定星占星術でシリウスを名誉や強い熱意に結び付ける読みは、この古典分類と名称が示す熱の比喩を背景にしています。等級、距離、連星の軌道は観測で確かめる情報であり、名誉を約束する徴候ではありません。