占星術

エルタニン

えるたにん 別名:Eltanin

意味

エルタニンは、りゅう座γ星に付けられた固有名です。見かけの等級は約2.2で、γ星ながら同星座で最も明るく、竜の頭に当たる位置で橙色に輝きます。

解説

スペクトル型はK5 IIIです。Kは太陽より表面温度が低く橙色に見える恒星、IIIは主系列期を終えて膨らんだ巨星であることを示します。見える時期や空の高さは、観測する地域によって変わります。

固有名は、アラビア語でりゅう座を指した「大蛇」を意味する語に由来します。現在の星図では、近くのラスタバンなどと竜の頭部を形作っています。

18世紀、ジェームズ・ブラッドリーとサミュエル・モリニューは、地球の公転に伴う年周視差を測るために、この星の位置を継続して観測しました。予想と異なる周期的なずれを詳しく調べた結果、ブラッドリーは光行差を説明しました。光行差とは、地球の公転と有限な光の速さによって、星の見かけの方向がわずかに変わる現象です。

プトレマイオスの『テトラビブロス』は、りゅう座の明るい星へ土星・火星・木星に似た性質を割り当てています。これは古典占星術の分類です。K5 IIIという分類や光行差の観測史は、天文学上の説明として区別できます。