占星術
プロキオン
ぷろきおん 別名:Procyon意味
プロキオンは、こいぬ座α星Aに付けられた固有名です。見かけの等級は0.40。地球から約11.5光年の連星で、主星は黄白色のF型準巨星です。
解説
主星プロキオンAのスペクトル型はF5 IV-Vです。F5は太陽より表面温度が高く黄白色に見える恒星、IV-Vは主系列星から準巨星へ移りつつある段階を表します。肉眼では一つの星に見えますが、プロキオンBという暗い伴星があります。
プロキオンBは白色矮星です。白色矮星とは、恒星が核融合を終えたあとに残る高密度の中心部を指します。AとBは約40.84年で互いの周りを回っており、ハッブル宇宙望遠鏡の位置測定から両方の質量が求められました。
名称はギリシャ語のpro kyon、つまり「犬の前」に由来します。古代のProkyonは、この付近の星の並びを指した可能性があり、現在の一星に固有の名だったとは限りません。おおいぬ座のシリウスより先に昇ることを手掛かりに季節を知ったため、「犬より先」という名が残りました。
プトレマイオスは、占星術上の分類でプロキオンに水星と、弱い火星の性質を配しました。現在の固定星占星術で先行や機敏さに結び付ける読みは、古典の分類と星名の意味をもとにした象徴です。F型準巨星と白色矮星から成る連星という説明は、観測に基づく天文学上の情報として分けて考えます。