占星術
ベガ
べが 別名:Vega意味
ベガは、こと座α星に付けられた固有名です。見かけの等級は0.03で、約25光年先にある白いA型主系列星です。アルタイル、デネブと結ぶと夏の大三角をたどれます。
解説
主系列星とは、中心部で水素の核融合を続ける段階の恒星です。ベガの周囲には、微小な天体同士の衝突で生じた塵が広がるデブリ円盤があります。2024年に公表されたハッブル宇宙望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測では、円盤の大部分は滑らかでした。円盤が見えることだけでは、惑星の有無や位置までは決まりません。
Vegaという名は、アラビア語のal-nasr al-waqi'(舞い降りる鷲または禿鷲)を縮めた形に由来します。この名は10世紀末から西洋で使われ、国際天文学連合は2016年にこと座α星の固有名として承認しました。一方、日本でいう織姫星は、中国で生まれた七夕伝説に基づく呼び名です。アラビア語名とは別の文化的な来歴を持ちます。
ベガは恒星の明るさを比べる測光で、長く基準として使われてきました。地球の自転軸は、歳差と呼ばれる運動によって約2万6000年周期で向きを変えます。そのため、ベガは約1万4000年前に北天の極の近くにあり、約1万2000年後にも再び北極星として見られる時期を迎えます。これは地球の軸の変化による見かけの位置関係で、ベガ自体がそこへ移動するわけではありません。
プトレマイオスは、こと座の星々へ金星と水星に似た性質を配しました。固定星占星術で芸術、言葉、評価を読む古典的な根拠は、この分類と琴の図像です。測光の基準に使われることやデブリ円盤の存在が、占術上の意味を証明するものではありません。