占星術

ズベン・エル・ゲヌビ

ずべんえるげぬび 別名:Zubenelgenubi

意味

ズベン・エル・ゲヌビは、天秤座α2星の固有名です。アラビア語に由来する名は「さそりの南の爪」を意味し、天秤座の星々がさそり座の爪と見なされていた歴史を伝えています。

解説

国際天文学連合がズベン・エル・ゲヌビという名を付けているのは、天秤座α星のうち明るいα2星です。近くにはα1星があり、二つは離れて見える連星として観察されます。さらにα2星自体も、光のスペクトルから伴星の存在が分かる分光連星です。

「南の爪」という名は、現在の星座区分より古い空の見方に由来します。天秤座のα星とβ星は、さそりの二本の爪とも、天秤の二つの皿とも捉えられてきました。そのため、名前に爪が残っていても、現在この星が天秤座に属することと矛盾しません。

プトレマイオスは『テトラビブロス』で、さそりの爪の先端にある星を木星と水星、中央部の星を土星と火星に似た性質へ分類しました。ただし、本文はズベン・エル・ゲヌビという固有名を挙げていません。固定星占星術で意味を読むときは、この古典分類と、天秤や爪から発展した後世の象徴を分けて参照します。