占星術

ズベン・エシャマリ

ずべんえしゃまり 別名:Zubeneschamali

意味

ズベン・エシャマリは、天秤座β星の固有名です。天秤座で最も明るく見える青白い星で、アラビア語に由来する名は「さそりの北の爪」を意味します。

解説

ズベン・エシャマリはβ(ベータ)星ですが、α2(アルファ2)星より明るく見えます。星名に添えるギリシャ文字は、必ずしも現在の明るさ順ではありません。SIMBADでは、中心で水素の核融合を続ける高温のB型主系列星に分類されています。肉眼で緑がかって見えるという記録は観察者の色の印象であり、光を分解して得た物理的な分類とは分けて考えます。

「北の爪」という名は、天秤座の星々がさそりの爪として描かれた古い伝統から生まれました。天秤座α星の「南の爪」と対になるため、二つの名を一緒に見ると、現在の星座名だけでは分からない図像の変化をたどれます。

プトレマイオスは、さそりの爪の先端と中央部にある星へ、それぞれ異なる惑星の性質を配しました。しかし、本文にズベン・エシャマリという固有名はありません。固定星占星術では、古典の位置による分類と、北の爪や天秤の皿から連想された後世の解釈を同じ根拠として扱わないことが大切です。