哲学・心理
ダニング=クルーガー効果
だにんぐくるーがーこうか 別名:Dunning-Kruger effect・Dunning–Kruger effect意味
ダニング=クルーガー効果は、ある課題の成績が低い人ほど、自分の成績を正確に見積もりにくい場合があるという研究上の仮説です。能力の低い人は必ず自信過剰になる、という性格分類ではありません。対象となる課題、実際の成績、本人の自己評価を比べて検討します。
解説
クルーガーとダニングは、大学生にユーモア、論理、英文法の課題を行わせ、実際の成績と本人の予想を比べました。成績が低い層では、自己評価が実際の成績を上回る傾向が見られました。二人は、課題を解く技能の不足が、自分の誤りを見分ける力にも影響すると考えました。自分の判断を点検する力はメタ認知と呼ばれます。
その後の研究では、典型的なグラフの一部が、平均への回帰や「自分は平均以上だ」と考えやすい傾向から生じる可能性も指摘されています。平均への回帰とは、極端な測定値が次の測定では平均に近づきやすい統計上の現象です。このため、効果の大きさや原因については議論が続いています。特定の人を「能力が低いのに自信だけある」と決めつける根拠にはなりません。
占いの技量を振り返る場合は、相談後の結果を記録し、事前に決めた基準で評価すると、自分の感覚だけに頼らずに済みます。指導者や相談者からの意見も役立ちますが、一度の成功や失敗だけで熟練度は判断できません。複数の記録を同じ基準で比べることが、自己評価のずれを知る手がかりになります。