象徴
灰色
はいいろ 別名:gray・grey・gray color・grey colour・グレー意味
灰色とは、白と黒の間に見える無彩色の総称です。主な違いは明度に現れますが、日常の色名には、わずかに青、黄、赤などの色みを帯びた低彩度の灰色も含まれます。
解説
CIEは知覚上の無彩色を、色相を欠く色と定義し、白、灰色、黒を代表的な色名に挙げています。灰色は、そのうち白と黒の中間に見える範囲をまとめる語です。この範囲を並べる主な手掛かりが、同じように照らされて白く見える面と比べて対象面の明るさを判断する明度です。無彩色の灰色は主に明度で整理されます。一方、青灰色や黄灰色のように色相を感じる灰色は、低クロマの有彩色として測色できます。
同じ反射率や同じ画面値をもつ灰色も、周囲の明暗によって見える明るさが変わります。同一の灰色正方形を黒い背景へ置くと、白い背景へ置いた時より明るく見える同時明度対比が知られています。この現象を調べた実験では、局所的な背景と画面全体の最も明るい領域の両方が、灰色の見かけに関わりました。別の実験は八百十四通りの色と周囲の組み合わせを評価し、周囲が明度、鮮やかさ、色相の見えへ影響する結果を示しています。
灰色に見える条件は、目がどの照明へ順応しているかによっても動きます。CIEの測色用語では、無彩色刺激を、その時の順応条件で無彩色を生じさせる刺激と定義しています。背景色、輝度、コントラストを変えた研究では、色みを感じない点を示す無彩色軌跡が順応条件に応じて移りました。印刷物や画面の灰色を比較する時は、基準白色、照明、背景、表示機器、観察時間をそろえます。素材を記録する場合は、灰色という見た目と、金属、顔料、石などの材質を別の欄へ残すと混同を防げます。
三十か国、二十二言語の四千五百九十八人が色名と感情概念を結び付けた調査では、全体の集計で灰色と悲しみ・失望の連想が目立ちました。同時に、国、言語、地理の近さによる回答差も示されています。この調査の測定範囲は、色名から感情を連想した割合です。灰色と感情の因果関係は、別の実験で検証する課題として残ります。カードや図版では、灰色の位置、明度、面積、周囲との対比、材質を観察し、灰、曇天、喪服など具体的な対象と文化的背景がある時に、喪、停滞、中立などの解釈へ進みます。無彩色は色相の有無による分類、明度は明るさの属性、四分一は着色処理で灰色系の表面を作る銅銀合金です。