哲学・心理
主観確率
しゅかんかくりつ 別名:subjective probability・personal probability・degree of belief・個人的確率意味
主観確率とは、ある人が手元の情報に基づいて、出来事や命題をどの程度確からしいと考えるかを0から1の値で表したものです。人、判断した時点、利用できる情報が変われば、同じ出来事への値も変わります。
解説
フランク・ラムゼーは一九二六年に書いた「真理と確率」で、信念の度合いを選択や受け入れ可能な賭け率と結び付けました。例えば、同じ利益が得られる二つの条件のどちらを選ぶかという行動から、本人が出来事をどの程度確からしいと見ているかを考えます。感情の強さとは測定の仕方を分け、選択の一貫性から数値を捉えようとした点が特徴です。
主観確率にも、確率としての整合性が求められます。ある出来事を0.6と置くなら、その出来事が起きない側は0.4です。同時には起きない二つの出来事をまとめた確率は、それぞれの値の合計です。こうした規則を守ると、同じ情報から互いに食い違う判断を作る危険を減らせます。理論上の数値が一貫していても、根拠となる情報の質は別の点検対象です。
例えば、面接後に採用される確率を0.6と置くなら、判断日、求人件数、過去の選考結果、採用担当者の説明など、値を置いた根拠も記録します。追加面接の連絡は、新しい情報として確率を見直す材料です。データが乏しく専門家の判断を使う場合は、最も確からしい値に加えて、考えられる範囲や確信の強さも聞き取ります。最良推定値と範囲を併記すると、どこに不確かさがあるかを共有しやすくなります。
タロットカードから図像上の事実として記録できるのは、カード名、向き、人物、持ち物、背景、配置です。「連絡が来る可能性を高く見ている」という言葉は占術上の解釈であり、本人の見積もりと根拠を聞くきっかけになります。統計上の発生率の根拠は、過去の記録や公表データです。主観確率、過去の頻度、公表データ、カード解釈を別の欄に置くと、どの情報が判断を支えているかを追えます。医療、法律、投資の見通しには、公的資料や資格を持つ専門家の説明を使います。
事前確率は、新しい証拠を受け取る前の時点で置いた確率です。期待効用は、各結果の効用へ確率を掛けて選択肢を評価します。確率加重は、示された確率を、選択への影響の大きさを表す決定加重へ変換する考え方です。主観確率は本人がどの程度確からしいと考えたかを表すため、確率加重で使う重みとは記録する対象が異なります。