哲学・心理

反証可能性

はんしょうかのうせい 別名:falsifiability・反証性・可反証性

意味

反証可能性とは、ある主張と両立しない観察結果を、事前に示せる性質です。反証可能な主張にも、正しい可能性と誤っている可能性があります。どの結果なら主張を退けるのかが定まっているため、経験による検討を始められます。

解説

「来週の月曜日から金曜日まで、毎日正午に雨が降る」という予測は、一日でも条件に合わなければ反例になります。「近いうちに天気が変わる」は、期間も変化の基準も広く、ほとんどの経過を当てはめられます。反証条件とは、主張の対象、期間、観察方法、外れと判定する基準を、結果が分かる前に定めたものです。

ポパーは反証可能性を、経験科学と、それ以外の主張を分ける境界設定の基準として提案しました。ここでの論点は、文が有意義か、役に立つか、真であるかという評価とは別です。科学的な主張として検討するには、起こり得る観察の中に、その主張と衝突する結果が含まれている必要があります。

実際の研究で一回の測定が予測に反した場合も、理論全体を退ける前に検討が要ります。測定器の誤差、対象の選び方、計算方法など、予測を導く時に置いた補助的な前提も同時に試されるからです。記録と手順を調べ、再測定や別の条件で結果を確かめた上で、どの前提を修正するか判断します。そのため、反証可能性は検討できる構造を示します。一度で決着する手続きとは別の概念です。

タロットで観察できる事実は、質問日時、使った山札、抽出手順、カード名、向き、図像、展開上の位置です。占術上の解釈を予測として評価するなら、例えば「九月三十日午後五時までに、先方から承諾の連絡が届く」のように、期限、出来事、確認方法を先に記録します。この記録が、結果後の判定と比べる基準になります。結果が出てから「承諾には前向きな気持ちも含む」と範囲を広げた部分は、事後の解釈として別欄へ残すのが適切です。象徴から状況を考える助言も、将来を言い当てる予測と区別して記録できます。

検証不能は、対象や判定基準が定まっていないため、主張と結果を比べる手続きが作れない状態です。占いの再現性は、条件をそろえて手順を繰り返した時に、札や解釈がどの程度一致するかを問います。相関と因果は、観察された関連から原因まで主張できるかを調べる論点です。三つを区別すると、文の試しやすさ、繰り返した結果、原因の説明を別々に評価できます。