哲学・心理
反証主義
はんしょうしゅぎ 別名:falsificationism・ポパーの反証主義・反証法意味
反証主義は、科学理論を厳しい反証テストへさらし、誤りを発見しながら知識を改善する方法を重視する科学哲学上の立場です。テストを切り抜けた理論への支持はその時点で強まりますが、真理の証明とは区別されます。
解説
反証主義と反証可能性は役割が異なります。反証可能性は、ある主張がどのような観察結果と衝突するかを論理的に示せる性質です。反証主義は、理論から危険な予測を導き、その予測が外れる可能性のあるテストを積極的に行う方法論を指します。反証可能性は理論評価の一つの条件であり、真偽や研究の質には証拠の内容と検査方法も関わります。
「すべての銅は電気を通す」のような普遍的主張に多数の合格例が与えるのは、蓄積された支持です。条件を満たす銅の標本が電気を通さなければ、普遍的主張と観察結果は衝突します。ポパーはこの非対称性を重視し、理論が失敗し得る厳しいテストを科学的探究の中心に置きました。テストを通過した状態は「確証」または「裏付け」と呼ばれ、過去の試験に耐えたという評価です。
実際のテストでは、理論だけを単独で調べることは困難です。測定器が正常であること、標本が銅であること、温度などの初期条件が適切であることも予測を支えます。予測が外れた時は、中心理論、補助仮説、測定、初期条件のどこに問題があるかを調べます。補助仮説の修正が新しい検査可能な予測を生む場合、その修正自体も次のテストの対象です。この手順は、一度の不一致から理論全体を機械的に捨てる判断を避ける助けになります。
検査する主張には、対象、期間、判定基準、結果を確かめる資料を先に定めます。「応募者Aには七日以内に採用通知が届く。期日までに応募先の公式連絡がなければ不成立」と記せば、後から基準を動かしにくくなります。結果の記録では、成立例と不成立例を同じ基準で残し、判定不能も分けます。単発のテストから分かるのは、その条件下で個別の主張が結果と一致したかです。
タロットでは、カード、向き、配置が観察できる事実であり、そこから期間や出来事を導く部分は占術体系にもとづく解釈です。個別の予測を検査する場合は、読みを行う前に期限と成否条件を固定し、応募先の連絡など外部記録で判定します。一件の結果が与えるのは、その予測についての評価材料です。占術全体の科学的な位置付けを論じるには、独立した再現、比較条件、方法の公開、累積した証拠まで視野に入ります。反証可能性、演繹的推論、可謬主義の各ページは、検査できる形、予測の導出、訂正に開かれた知識観をそれぞれ補います。