象徴

意味付与

いみふよ 別名:meaning assignment・ascription of meaning・意味の付与

意味

意味付与とは、形、数、絵、カード、展開位置へ、解釈に用いる内容を結び付ける行為です。この辞典では、何をどの根拠で読むかを記述する実務上の言葉として使います。物に意味が内在するという立場の名称とは区別します。

解説

カードに青い水面が描かれていることは観察できます。水を感情と結び付けるのは、解説書や占術体系に基づく意味付与です。その水面を見て相談者が幼少期の海を思い出した場合は、個人的な連想になります。同じ絵を出発点にしていても、印刷された図像、体系内の対応、本人の経験は根拠が異なります。

パースの記号論では、記号は対象を何らかの仕方で表し、その関係から解釈項が生じると考えます。解釈項とは、記号が理解される際に生じる別の記号や理解の作用です。意味は物理的な形に加え、対象との関係と解釈の過程を経て生じます。その一方、対象や既に成り立っている記号関係は、解釈を制約する要素です。意味を結び付ける際は、図像、慣習、使用する体系、質問との関係から根拠を示します。

ウェイトの『タロット図解』は、人物や持ち物などの図像と、カードに付した占意を書き分けています。展開法に入ると、同じカードへ「障害」「過去」「今後」など位置の役割が加わる仕組みです。例えば正義を「比較」と読むだけでは幅が広くても、現在位置と転職条件の質問を合わせれば「今は条件を同じ基準で比べる」という候補へ絞れます。

実占の記録には、対象、根拠、付与した意味を分けて残します。「正義の天秤/デッキ解説書/比較」「現在位置/採用した展開法/今取り組む課題」「海の記憶/相談者の発言/安心できる環境」のように記す方法です。別の解釈候補も一つ添えると、最初に浮かんだ意味だけで結論を閉じたかを後から点検できます。

解釈規則は、どの要素をどの順序で根拠にするかという基準です。意味生成は、象徴、質問、相談者の経験、対話を通して理解が形になる全体の過程を指します。象徴解釈は、文化や使用例も参照しながら象徴の意味を考える方法です。意味付与を一回ごとの結び付けとして区別すれば、規則、行為、対話の過程を順に追えます。