哲学・心理

偶然性

ぐうぜんせい 別名:chance・objective chance・偶然

意味

偶然性とは、ある条件のもとで複数の結果があり、一回ごとの結果を前もって確定できないことや、その結果に客観的な確率を与えられる性質を指す語です。ただし哲学では、確率が世界の側にあるのか、知識の不足を表すのかについて複数の考え方があります。

解説

偶然性を確率で表すには、どの試行と結果を指すのかを定めます。理想化した硬貨投げで表と裏の確率を二分の一とする時、この値は同じ条件で繰り返す試行について定めた確率です。一回ごとの結果を言い当てる値ではありません。実際の硬貨投げには初速、回転、着地面などの物理的条件も関わるため、予測できないことだけを根拠に、出来事に原因がないとはいえません。

哲学でいう客観的偶然は、人の知識や信念とは独立した確率を指します。これに対し、認識的不確実性は、必要な情報が足りず、観察者が結果を決められない状態です。ランダム性は、選択手続きや結果の並びに規則性が見つかるかを問います。偶発性は、条件が違えば別の成り行きもあり得たかという問題です。日常語では重なりますが、四つの語が答える問いは同じではありません。

タロットで事実として記録できるのは、山札の枚数、混ぜ方、引く位置、カード名、正逆の向き、描かれた人物や物、展開上の位置です。伏せた札を混ぜ、どの札か見分けずに引けば、読み手が特定の札を意図して選ぶ余地は減ります。ただし、その操作だけで各札の確率が等しいと数学的に保証されるわけではありません。「この札が今の出来事を示している」という文は、抽出後に加えた占術上の解釈として分けます。

偶然に出た結果へ意味を見いだす体験と、現実の原因を説明することも別の作業です。問い、日時、抽出手順、出た札、最初に書いた解釈、対象期間を残すと、後から意味を広げた箇所を確かめられます。似た結果が続いた時も、山札の状態、混ぜ方、記録した回数を先に調べます。一致した印象だけから、札が出来事を起こした、または結果が必然だったとは結論できません。

意味付与は、選ばれた札へ解釈を結び付ける段階です。ランダム性は抽出手続きや結果の並びを評価し、必然性はほかの結果になり得ないという性質を指します。偶然性のページでは、この三段階を分け、何が起きたか、どんな意味を与えたか、その意味から何を推論できるかの順に整理します。