哲学・心理

解釈規則

かいしゃくきそく 別名:interpretive rule・interpretation rule

意味

解釈規則とは、カード、展開位置、向き、組み合わせのうち何を根拠にし、どの順序で意味を絞るかを定める基準です。この辞典では、意味を導く部分の取り決めを指します。質問設定から抽出までを含む占式より範囲の狭い言葉です。

解説

例えば三枚を「過去・現在・今後」に置く場合、位置の意味をカード単体の占意より先に読むのか、逆位置を採用するのか、隣り合うカードを補足に使うのかを決めます。これらが解釈規則です。一回の実占中に規則を変えると、同じ配置から都合のよい意味だけを選びやすくなります。採用した規則と例外は、カードを開く前に記録しておくと比較できます。

スタンリー・フィッシュの解釈共同体論は、受け入れられる読みを、読者集団が共有する解釈の方略と結び付ける考え方です。この議論が対象にするのは文学です。タロットへの応用では、解釈規則の成り立ちを考える背景資料として位置付けます。ある読みを集団内で妥当とみなすには、何へ注目し、何を根拠とするかという共通の手順が前提です。デッキの解説書、講座、流派を記録すると、規則の由来までたどれます。

カード上に人物、器、植物が印刷されていることは図像上の事実です。その器を感情の受け皿と読むことや、展開位置に従って過去の感情へ限定することは占術上の解釈に当たります。図像の観察と意味を導いた規則を二段に分けると、どこまでが現物から確かめられ、どこからが読み手の判断かが明らかになります。

ウェイトの『タロット図解』は、カードの図像と占術上の意味を記した部分に続けて、質問、配置、位置ごとの役割、読む順序を伴う複数の方法を示しています。これは二十世紀初頭に記された一体系の例です。使用するデッキ、版、参照資料、正逆位置の採否、位置とカードのどちらを優先するかまで記録すれば、適用する体系の範囲と、別体系との違いを具体的に比べられます。

意味付与は、決めた規則を使って図像や位置へ内容を結び付ける一回ごとの行為です。解釈共同体は、その規則を共有する人々を指します。占式は質問の設定、カードの抽出、配置、解釈順まで含む実占全体の手続きです。三つを分けると、読みの根拠、人の集まり、セッションの進め方をそれぞれ追えます。