占い
蔵干の余気
ぞうかんのよき 別名:余気・residual qi・residual hidden stem意味
蔵干の余気は、蔵干を余気・中気・本気の順に並べる表で、月の初め側に置かれる天干です。前の月や季節の作用が残る位置として説明されます。古典の蔵干配当と現代の三分類は成立時期と用途の異なる規則なので、採用する表と対象の地支を示してから用います。
解説
日本で使われる月律分野の表の一例では、寅の戊、卯の甲、辰の乙、巳の戊、午の丙というように、本気へ移る前の干を余気へ置きます。この表の余気は、各月の初め側に置かれた干の位置名です。寅や卯にも余気の欄があり、辰、未、戌、丑という四季の境の支より広い範囲を指します。支によっては余気の次に中気が続き、中気を持たず本気へ移る支もあります。
『淵海子平大全』の「地支藏遁歌」は各支に含める干を列挙します。余気・中気・本気という三列は、後の月律分野の表で確認できる構成です。『三命通會』巻二は月内で人元が司令する期間を論じ、異なる日数表も併記しました。現代の余気は、季節移行を説明する表で使う位置名と明記し、参照した表を出典へ添えます。
命式では、年支、月支、日支、時支のうち、どの地支を検討するかを最初に特定し、採用した蔵干表から余気を取り出します。その干を日干との十神関係へ変換した後、天干に現れているか、月令を得るか、通根や相生による支えがあるか、相剋を受けるかを調べます。余気が配されていることと、過去の作用が現在も強いことは別の判断です。
相談では、以前の条件が現在へ残っている可能性を探す問いへ余気を重ねます。仕事なら旧担当の権限、未完了の引き継ぎ、契約の残存条項、生活なら継続中の支払い、習慣、保管物が確認対象です。実際の影響は、期限、利用状況、当事者の合意から判断します。余気を過去の原因と結び付けるには、こうした記録が先に必要です。
タロットでは、人物の背後に残る足跡、脱いだ衣服、使い終えた道具、遠景の天候など、描かれている痕跡を図像上の事実として記録できます。それらを余気へ配し、前の段階から持ち越された条件を読む部分は占術上の解釈です。今も作用している痕跡はどれで、期限や記録から終了を確かめられるものは何でしょうか?図像の痕跡、余気という分類、現実の継続条件を分けると、過去を事実のように断定せずに済みます。