占い

月令

げつれい 別名:month command・monthly command

意味

月令は、出生した節月にどの五行と蔵干が季節の勢いを得るかを判断する、四柱推命の基準です。まず月支を確定し、その支に配する蔵干と月内の司令期間を採用表から調べます。月令を得ることは季節の支えを示しますが、日主の強弱や吉凶は他柱との関係も合わせて判断します。

解説

古典命理で「司事」は、月の中でどの蔵干が担当するとみなすかを指します。『三命通會』巻二は、月支に含める蔵干を人元または司事の神と呼び、命術では月令に当たると説明した上で、寅月なら戊、丙、甲へ司事が移る日数を掲げました。月令の説明には、出生時刻から求めた月支と、月内で司事する蔵干の二段階があります。

月令を調べる時は、最初に節入り時刻から月支を決めます。次に採用する蔵干・司令表を明示し、節入りから出生までの日数をその表へ照合します。その後の判断材料は、司令する蔵干の透干、日主の通根、相生と相剋の向きです。司令を確定した場合は、採用表と月内の日数も併記し、流派差をたどれるようにします。

『淵海子平』は月を命式の提綱、つまり全体をまとめる要所に置き、月令の中でどの五行が旺じるかを調べる手順を示します。ここで旺とは、季節から勢いを得るという命理上の状態です。『三命通會』は旺衰と吉凶を分け、強過ぎる場合と不足する場合の両方を検討しています。月令は重要な判断材料ですが、結論には命式全体が必要です。

相談では、月令を「今の環境がどの働きを支えやすいか」という仮説へ置き換えられます。仕事なら人員、時間、予算、決裁権、学習なら教材、指導者、受験日、練習時間が現実の条件です。健康状態や能力、出来事の成否は、診療情報、実績、契約、日程から判断します。月令の象意は、利用できる条件と不足している条件を分けるために使います。

タロットでは、季節を示す植物、空の明るさ、収穫物、雪、人物の衣服、展開したカードの位置を図像上の事実として記録できます。それらを月令の旺相休囚死や司令する蔵干へ結び付ける段階は占術上の解釈です。今の環境から得られる支えは何で、行動に必要な条件のうち何が足りないのでしょうか?図像、採用した月令表、現実の資源を分けると、季節の象意を検討可能な質問へ変えられます。