哲学・心理

方法論的解釈学

ほうほうろんてきかいしゃくがく 別名:methodological hermeneutics・方法的解釈学・解釈学的方法論

意味

方法論的解釈学は、文章、発言、行為などを根拠に沿って理解するため、解釈の手順や規則、妥当性の条件を組み立てる近代解釈学の方向です。シュライアマハーやディルタイは、対象と目的に応じて異なる理論を示しました。

解説

シュライアマハーの出発点には、誤解の可能性が常にあるという認識がありました。そこから、特定分野の文章に限らない一般的な解釈の技法を構想します。文法的解釈は、共有された言語の規則と歴史的文脈から語や文の意味を導く方法です。心理的または技術的解釈では、個々の話し手による思考の組み立てと表現の選び方を探ります。二つの読みは互いを補い、部分と全体の往復によって修正される関係にあります。

ディルタイはこの構想を、人間の生、歴史、文化を研究する精神科学の基礎へ広げました。理解の対象には文章に加えて、行為、身振り、芸術作品など、人間の生が外へ表れたものが入ります。その方法は、歴史的な文脈と表現から意味を理解し、解釈の妥当性を高めることを目指しました。

方法論的解釈学は、作者の内面を直感だけで当てる方法ではありません。語の用法、文の構造、ジャンル、成立時の状況、同時代資料、作品全体との整合を根拠として示します。理論ごとに基準は異なり、作者の意図へ置く比重にも違いがあります。ガダマーは、方法が有用であっても、歴史的な位置と対話によって生じる理解の全体を尽くせないと論じました。

タロットの読解へ応用する場合は、まずカード上で観察できる人物、物、数、向き、色を記録します。次に版と制作年、制作者の解説、後代の解釈、スプレッド上の位置、相談の問いを照合し、複数の読みを比べます。この手順は解釈の根拠を見えるようにするもので、制作者や相談者の心理を事実として推定する許可にはなりません。

記録には、対象、問い、使用した資料、採用した解釈、別の候補、反対材料、未確認事項を一組でまとめます。ここで重要なのは、カードの象徴から生じた連想と、本人の発言や資料で確かめた事実の違いです。欄と手順をそろえれば、どの根拠からどこまで結論したかを第三者にも示せます。医療、法律、金融、安全に関わる判断では、専門家と確認可能な資料が根拠です。カード解釈は判断の根拠から外します。