哲学・心理

補償的解釈

ほしょうてきかいしゃく

意味

補償的解釈は、夢や無意識の像を、意識が選び取った見方に不足する情報を補い、心理的な均衡を調整する働きとして読む方法です。補償の形は、反対側を示す場合、別の可能性を添える場合、現在の態度を強調する場合に分かれます。

解説

意識は、目的に合う情報を選ぶ一方で、ほかの感情や可能性を背景へ退けます。ユングは、夢がそうした不足を補う働きを「補償」と呼びました。ここでいう補償は、意識と無意識の見方を比べ、全体の釣り合いを調整する動きです。

夢と意識の関係には三つの形があります。意識の態度が強く偏っている時は反対側が現れ、態度が中間に近い時は別の可能性が加わるという違いです。現状に合う態度を取れている時には、夢がその方向を強めることもあります。

タロットへの適用は、ユングの夢理論を相談の問いへ転用する比喩的な使い方です。まず本人が意識している立場を言葉にし、次にカードが反対、追加、強調のどれを促すか考えます。たとえば成果へ集中する人に休息を連想させるカードが出た場合、確認するのは睡眠、予定、仕事量です。体調に不安があれば、医療機関での相談を優先します。