哲学・心理
直観機能
ちょっかんきのう意味
直観機能は、ユングの類型論で、無意識の過程を通して物事のつながりや可能性を捉える心の機能です。どう考えたかを順に説明する前に、ひらめきや全体像として理解が浮かぶ点に特徴があります。
解説
ユングは、心の基本的な機能を思考・感情・感覚・直観の四つに分けました。感覚が目の前の色や形などを捉えるのに対し、直観は、そこからどんな可能性が生まれるかを捉えます。たとえば空き部屋に入って、窓の位置や広さを知ることと、「ここなら人が集まる場所にできそうだ」と使い道を思い付くことの違いに重ねると、理解しやすいでしょう。これは機能の違いを日常に置き換えた例です。
思い付いた案を実行するかどうかは、さらに判断が必要です。ユングの区分では、考えの筋道を評価する思考と、自分にとっての価値を評価する感情が判断を担い、感覚と直観は知覚を担います。空き部屋の例なら、改装費が予算に収まるか、その集まりに自分はどんな価値を感じるか、といった検討へ進むことになるでしょう。
カードを見て浮かんだ連想にも、この区別を応用できます。連想の元になった図柄や、思い出した出来事を言葉にしてから、相談内容とのつながりを検討します。強くそう感じたことだけでは、予測の正しさは確かめられません。直観機能はユングの心理学上の概念であり、未来を知る超能力の証明とは区別されます。