占星術

固定星

こていせい

意味

固定星は、夜空で互いの配置をほぼ保って見える恒星を、日ごとに位置を変える惑星と区別した歴史的な呼称です。恒星も実際に空間を動くため、現代の星表は座標の基準日時である元期と、空での位置変化を示す固有運動を併記します。

解説

夜ごとに観察すると、惑星は恒星を背景に東西へ移動します。恒星同士の並びは短期間ではほとんど変わらないため、古代の観察者は惑星を「さまよう星」、恒星を固定された星として区別しました。この見かけ上の差が呼称の由来であり、現代天文学では恒星の運動も測定対象です。

固有運動は、恒星の空間運動が天球上の位置変化として見える成分です。歳差は地球の自転軸と黄道の向きが長期に変わる現象で、春分点を基準にした恒星の黄経へ影響します。1900年の星表と現在のチャートを照合する時は、恒星の元期、固有運動、歳差、座標系をそろえます。

占星術には、プトレマイオス以来、恒星ごとに惑星の性質を配当する伝承があります。読む際に必要なのは、恒星の固有名と星表上の識別名、等級、対象年の座標、参照した象徴資料です。星の位置と明るさは観測資料で確かめ、性格や出来事との結びつきは占術上の解釈として分けて記録します。