占星術
地心位置
ちしんいち意味
地心位置は、座標の原点を地球の中心に置いて計算した天体の方向と距離です。一般的な西洋占星術の惑星度数は、地球中心に仮想の観測者を置いた見かけの地心黄経を基礎にします。
解説
地心という語が示すのは、天体の位置をどこから測るかという計算上の基準です。同じ瞬間の地心黄経は、地表の都市を変えても共通です。一方、アセンダント(ASC)とハウスは観測地点の緯度・経度から別に計算するため、東京とロンドンでは異なります。この座標上の基準は、地球を宇宙の物理的中心とみなす宇宙観から切り離して理解します。
天体の方向は、黄道を基準にした黄経・黄緯、天の赤道を基準にした赤経・赤緯などで表せます。さらに、光が届く時間などを補正した見かけの位置と、補正条件が異なる天文測定位置や幾何学的位置があり、同じ日時でも出力値に差が生じます。ソフトの「地心」は原点を示す設定です。座標系と位置種別は、それぞれ個別の設定から読み取ります。
地表の観測地点を原点にした方向は、地表基準位置またはトポセントリック位置です。地心位置との差を地心視差といい、近い月では黄経が1度以上変わる場合もあります。その差がカスプやサイン境界をまたぐと、月の度数やハウス所属の判定も変わります。
チャートを再現するには、日時と時間尺度、使用した天体暦、地心か地表基準か、黄道座標か赤道座標かを残します。サイデリアル方式なら、トロピカル方式との基準差を表すアヤナーンシャも必要です。座標値は計算結果、性格や出来事との関係は占術上の解釈として分けて記録します。