占星術
月の遠地点
つきのえんちてん意味
月の遠地点は、月が地心軌道上で地球から最も遠くなる瞬間と、そのときの方向を指します。太陽の重力による摂動を受けて位置が動き、距離も黄経も変わります。
解説
月は一回の公転中に、地球からの距離が最小になる近地点と、最大になる遠地点を通過します。遠地点から近地点を経て次の遠地点へ戻る周期は平均約27.55日の近点月です。太陽の影響で月の軌道形状が変わるため、各回の最遠距離や通過間隔にも差が生じます。国立天文台の解説では、遠地点を代表する方向は約8.85年かけて黄道上を一周します。
占星術でブラックムーン・リリスとして表示される値には、短周期の揺れをならした平均遠地点、瞬間の位置と速度に接する楕円から求める遠地点、実際の遠地点通過を補間した自然遠地点があります。Swiss Ephemerisは、接触楕円から求めるTrue Lilithの月ごとの大きな往復には、複雑な月運動を二体問題の楕円へ近似したことで生じる成分が多いと説明しています。「True」は接触楕円を使う計算法の名称です。実際の距離最大点との一致は別に確かめ、点名と計算法を記録すると度数差を追えます。
ここまでが軌道と計算方式の説明です。リリス神話を自律、拒絶、境界などへ結び付ける部分は現代占星術の象徴解釈で、月距離と心理状態を結ぶ部分にも解釈が入ります。人物の経験を読むときは、採用した遠地点の種類を示し、本人の言葉や出来事の記録と照らし合わせます。