占星術
火星リターン
かせいりたーん意味
火星リターンは、運行中の火星の地心黄経が出生図の火星と同じ値へ戻る瞬間と、その時刻に作るチャートです。約2年ごとが目安ですが、地球から見た逆行により同じ出生度数へ三度達する場合があります。
解説
まず出生火星の黄経と、トロピカル/サイデリアルなど使用する黄道方式を確定します。天体暦や計算ソフトで運行火星との黄経差が0度になる時刻を探索し、作図地点からASC、MC、ハウスを求める手順です。NASAが示す火星の公転周期は687日ですが、これは太陽を基準に恒星へ一周する期間です。この数値を出生日時へ足した日は概算にとどまり、正確なリターン時刻には地心天体暦を使います。
火星は地球から見ると順行から留、逆行、再び留を経て順行へ戻る時期があります。出生度数がその往復範囲に入ると、順行・逆行・順行の三回に分かれて黄経差0度へ達することがあります。各回のUTC時刻、進行方向、作図地点を記録すると比較可能です。どの回を期間の起点とするかは流派やソフトの設定で異なるため、一つに決める場合も採用基準を添えます。留の近くでは黄経速度が小さく、わずかな位置誤差が時刻差を大きくするので、時刻精度も残します。
占星術では、火星リターン図の火星が入るハウスや他天体とのアスペクトを、行動、競争、怒り、体力配分などの見直しへ結び付けます。これは計算した回帰時刻へ加える占術上の解釈です。仕事量、運動負荷、対立、事故の危険は、予定表、体調記録、現場の安全基準、当事者の言葉から判断します。複数回のリターンがある時も、最初・逆行・最後の各図と実際の経過を分けて記録します。