占星術

平均位置

へいきんいち

意味

このページの平均位置は、歳差を反映した指定元期の平均赤道・平均春分点を基準とし、章動を加える前の天体座標を指します。J2000.0の平均位置と日付の平均位置では基準時が異なります。

解説

地球の自転軸は歳差で長期的に向きを変え、章動でその周囲を短周期に揺れます。平均赤道・平均春分点は、指定日の地球赤道と春分点から章動を除き、歳差だけを反映した座標基準です。星の赤経・赤緯を「日付の平均位置」で示す時は、星表の元期から固有運動と歳差を使って指定日へ運び、この平均基準で表します。

J2000.0の平均位置は2000年1月1日12時TTを標準元期とする基準、日付の平均位置は観測日へ歳差を進めた基準です。同じ天体でも元期が違えば赤経・赤緯が変わります。そこへ章動を加えて真赤道・真春分点へ移すと真位置となり、光が届く時間、光行差、重力による光の曲がりなどを反映した観測方向は視位置として別に計算します。

ただし、現代の『Astronomical Almanac』がmean placeと呼ぶ値は、太陽系外天体を太陽系重心から見たBCRS上の方向です。BCRSは、太陽系重心を原点とし、遠方天体で軸の向きを定める国際的な座標系です。平均春分点を原点とする用法とは定義が異なります。資料やソフトで「平均位置」とだけ表示された場合は、対象天体、元期、ICRS・BCRSか平均赤道・平均春分点か、座標が赤経・赤緯か黄経・黄緯かを確かめます。

占星術ソフトが通常出す惑星度数は、地心の視黄経を真春分点基準で示す設定が一般的です。平均位置の赤経・赤緯やJ2000座標は、サイン度数と原点・補正が異なる値です。比較する値を同じ黄道座標へ変換した後、人物や出来事への意味は占術上の解釈として分けて記録します。