占星術
パラン
ぱらん意味
パランは、ある観測地点で、二つの天体が同じ時刻に出・上方通過・入り・下方通過のいずれかへ達する関係です。判定には、地平線と子午線に対する日周運動を用います。黄道上の経度差を使う恒星合とは計算基準が異なります。
解説
出は天体が東の地平線へ現れる時、入りは西の地平線へ沈む時です。上方通過では観測地の子午線を上側で横切り、下方通過では反対側を通ります。たとえばシリウスが出る瞬間に木星が上方通過するなら、二天体は「シリウス出・木星上方通過」のパランを作ります。
計算には対象日時と観測地の緯度・経度を定め、各天体の赤経・赤緯から出、二つの子午線通過、入りの時刻を求めます。二組の時刻差が採用した時間オーブ内なら成立です。大気差、地平線の高さ、天体の中心か縁かという出入りの定義でも数分の差が生じるため、精密な比較では計算条件をそろえます。
観測地を変えると地平線と子午線が変わり、同じ日時でもパランの組み合わせは変化します。高緯度では周極星のように沈まない天体や、地平線上へ昇らない天体もあるため、出・入りを含む組み合わせが候補から外れる場合があります。判定を再現するには場所の指定が必要です。
恒星合は二天体を黄道へ投影した経度差で判定します。一方、パランは赤道座標と観測地から角位置へ達する時刻を比べる仕組みです。この計算法では、黄経が離れた天体同士も候補になります。位置占星術では、ある天体の出・入り線と別天体の上方・下方通過線が交わる地点を、同じ考え方に基づくパランとして示します。
出、入り、子午線通過の時刻は天文学的に計算できます。その同時性へどの意味を与えるか、どの固定星を採用するかは占術上の規則です。解釈を再現するには、観測地点、計算日、二天体の角位置、時刻差、許容範囲、使用した星表を記録します。