占星術

春分点

しゅんぶんてん

意味

春分点は、黄道と天の赤道の二つの交点のうち、太陽が南側から北側へ進む側の点です。太陽がここを通る瞬間が春分で、太陽の視黄経0度、トロピカル黄道の牡羊座0度に当たります。

解説

黄道は、一年を通じて太陽が天球上を進んで見える道です。天の赤道は、地球の赤道面を空へ延ばした大円を指します。二つの大円は正反対の二点で交わり、南から北へ向かう側が春分点、北から南へ向かう側が秋分点です。春分点そのものは、天球上の基準方向を表す幾何学上の点です。

春分点、春分、春分日は指す範囲が異なります。春分点は黄道上の点、春分は視太陽がその点を通る一瞬、春分日はその瞬間を含む暦日です。一瞬の出来事は世界に共通しますが、時計表示と日付はタイムゾーンで変わります。対象年の通過時刻は天体暦から求めます。

黄経は春分点から黄道に沿って東向きに数え、赤経も分点方向を起点に天の赤道上で測ります。地球の自転軸と軌道面の向きがゆっくり変わる現象が歳差です。この変化に伴い春分点も恒星を背景に長期的に移動するため、計算値を比べる際は、平均分点か真分点か、座標の基準時点もそろえます。

トロピカル黄道は、その時代の春分点を牡羊座0度に保ち、そこから30度ずつ十二のサインへ分けます。IAUが定めるおひつじ座などの星座は、赤経・赤緯の境界で囲まれた空域です。サインと星座の名称には歴史的なつながりがある一方、現在はそれぞれ別の境界で区切られています。春分点へ始まりや発芽を結び付ける説明は占術上の象徴で、天文学から確かめられる位置と通過時刻とは分けて記します。