占星術

アダーラ

あだーら 別名:Adhara

意味

アダーラは、おおいぬ座ε星Aに国際天文学連合(IAU)が認めた固有名です。見かけの明るさは1.50等で、同じ星座ではシリウスに次いで明るく見える、約400光年先の青白い輝巨星です。

解説

スペクトル型B1.5 IIの「B」は表面温度が高く青白い星、「II」は主系列段階を過ぎて大きく明るくなった輝巨星を表します。距離が約400光年あっても肉眼で明るく見えるのは、星そのものの光度が大きいためです。

Adharaはアラビア語の星群名al-ʿadhārā(乙女たち)から取られました。この複数形の名は、ε星、δ星、η星、ο²星から成る一群に使われていました。後に星群名の一部がε星Aの固有名として残りました。資料からは、なぜこの星群を「乙女たち」と呼んだのかまでは分かっていません。

恒星占星術でアダーラを参照する場合、「乙女たち」という訳語から純潔や若さを直ちに導くと、確かめられていない由来まで解釈に加わります。古い星群名の範囲と現代の固有名を区別し、占術上の意味は出典と計算時点の黄経を添えて示します。青白い色や大きな光度は恒星物理の性質であり、それ自体が個人の性格や出来事を決める材料にはなりません。