占星術

アルギエバ

あるぎえば 別名:Algieba

意味

アルギエバは、しし座γ¹星に国際天文学連合(IAU)が認めた固有名です。ししのたてがみ付近に見える橙黄色の巨星で、望遠鏡では近くのγ²星と二つの星に分かれます。

解説

γ¹星とγ²星は、重力で結ばれて互いの周りを回る実視連星です。「実視」は、二つの星を望遠鏡で別々に見分けられることを指します。観測は約240年に及びますが、まだ軌道の半分に達していないため、一周にかかる時間や軌道の形には幅を持たせて考える必要があります。

固有名アルギエバが付くγ¹星には、約429日で公転する巨大惑星も確認されています。発見に使われた視線速度法は、惑星の重力で恒星が前後に揺れる動きを、光の波長のずれから測る方法です。連星を作るγ²星と、γ¹星を回る惑星は、同じ天体ではありません。

Algiebaは、アラビア語で「額」を意味するal-jabhaに由来します。もとはしし座の複数の星からなる月宿の名でしたが、後にγ¹星一つの固有名として定着しました。そのため、語義は「額」でありながら、現代の星図ではたてがみ付近に置かれます。プトレマイオスも、しし座の星を頭や首などの位置ごとに分類しており、アルギエバ一星へ王権の意味を直接与えたわけではありません。恒星占星術では、古典の星座単位の記述と後世の個別解釈を分けて参照します。