占星術
レグルス
れぐるす 別名:Regulus意味
レグルスは、しし座α星Aに付けられた固有名です。見かけの等級は1.36で、約79光年先にある青白いB型準巨星です。しし座で最も明るく、星図では獅子の心臓に置かれます。
解説
主星のスペクトル型はB8 IVnです。B8は表面温度が高く青白く見える恒星、IVは主系列期を終えて膨らみ始めた準巨星を示します。末尾のnは、自転によってスペクトルの吸収線が広がって見えるという記号です。
レグルスAには、約40日で主星の周りを回る非常に暗い伴星があります。2020年の分光観測では、外層を失い、小さく高密度な白色矮星へ変わる途中にある伴星の信号が検出されました。過去に伴星から主星へ物質が移り、主星は物質とともに回転の勢いも受け取りました。これが主星の高速自転を生んだと考えられています。
Regulusは、ラテン語で「王」を意味するrexに縮小を表す語尾を加えた形で、「小王」または「王者」と訳されます。古代シュメールでこの星を「王」と呼んだ名称がギリシャ語、ラテン語へ訳され、Regulusという形は1522年の資料に現れました。王を表す名と、しし座の心臓に置かれた位置が、王権や名誉の象徴につながっています。
プトレマイオスは、しし座の心臓にあるレグルスへ火星と木星の性質を配しました。固定星占星術で地位や名誉を読む伝統は、星名とこの古典分類をもとにしたものです。B8 IVnというスペクトル型や暗い伴星は、観測で確かめられた星の性質として分けて考えます。