占星術
ミラ
みら 別名:Mira意味
ミラは、くじら座ο星Aaに付けられた固有名です。約332日かけて明るさが変わる赤色巨星で、同じ性質をもつ「ミラ型変光星」の基準になっています。
解説
スペクトル型はM5/6 IIIeです。進化した赤色巨星が膨張と収縮を繰り返すため、見かけの明るさも変化します。通常は3.5等前後から9等前後まで変わり、明るい時期には肉眼で見えますが、暗い時期の観察には望遠鏡が必要です。周期や明るさの幅は毎回まったく同じではありません。
17世紀、ヨハネス・ヘヴェリウスは大きく明るさを変えるこの星をラテン語で「驚くべきもの」と呼び、1662年の著作名にもMiraを使いました。イスマエル・ブリオーは1667年、明るさの変化に周期があると報告しています。国際天文学連合は2016年、Miraをくじら座ο星Aaの固有名として承認しました。
ミラAにはミラBという伴星があり、約500年で互いの周りを一周すると考えられています。ミラAは恒星風としてガスや塵を放出しており、伴星は白色矮星とみられます。約332日の明るさの変化は、主にミラA自身の脈動によるものです。
古典占星術では、プトレマイオスがくじら座の星々へ土星の性質を配しました。これは古代の象徴上の分類です。「驚くべきもの」という星名から驚き、変光の周期から変化を連想する読みもありますが、約332日という周期は観測で確かめられた天文学上の性質です。