占星術
イザール
いざーる 別名:Izar意味
イザールは、うしかい座ε星Aに付けられた固有名です。橙色に見える主星の近くに白く見える伴星があり、望遠鏡では約2.8秒角離れた二つの星として観察できます。
解説
主星イザールのスペクトル型はK0 II-IIIで、巨星と明るい巨星の中間にある進化した星です。伴星のうしかい座ε星BはA0 V型の主系列星に分類されます。二つの星は色と明るさが異なるため、望遠鏡の口径や観察条件によって見える色合いにも違いが生じます。
Izarという名は、アラビア語で「腰布」や「帯」を表す言葉に由来し、星図では牛飼いの腰に位置します。国際天文学連合は2016年、Izarを明るい主星であるうしかい座ε星Aの固有名として承認しました。
この二重星には、ラテン語で「もっとも美しいもの」を意味するPulcherrimaという歴史的な呼び名もあります。19世紀の天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーベが色の対比をたたえて用いた名です。ただし、国際天文学連合の現行目録で正式な固有名として登録されているのは、主星AのIzarです。
古典占星術では、プトレマイオスがうしかい座の明るい星々へ水星と土星の性質を配し、アークトゥルスだけを別に記しました。これは古代の象徴上の分類です。主星と伴星のスペクトル型や約2.8秒角という隔たりは、観測に基づく天文学上の情報です。