占星術

アルフェッカ

あるふぇっか 別名:Alphecca・Gemma・ゲンマ

意味

アルフェッカは、かんむり座で最も明るいα星の固有名です。国際天文学連合(IAU)の一覧では実視等級2.22で、A型の主星とG型の伴星が互いを回る食連星です。

解説

食連星とは、二つの星が互いを回り、一方がもう一方の手前を通る「食」によって見かけの明るさが変わる星系です。アルフェッカでは、高温のA型星と太陽に近い温度のG型星を含む連星が、この仕組みで周期的に暗くなります。明るさの変化は軌道と観測方向による物理現象です。

Alpheccaは、アラビア語のal-fakkaに由来します。この語はもともと、星が不完全な輪を作るかんむり座全体の呼び名でしたが、後にα星一つの固有名として定着しました。現在の一星だけを「欠けた輪」と呼んだ名前ではありません。

プトレマイオスの『テトラビブロス』は、北のかんむり座について金星と水星に似た性質を記していますが、アルフェッカ一星の人物像を詳しく説明したものではありません。恒星占星術で冠や宝石の象徴を読む場合は、星座図と後世の解釈を典拠として示し、食による変光とは分けて考えます。