哲学・心理
チャクラ
ちゃくら 別名:cakra・チャクラ体系意味
チャクラとは、サンスクリット語で「輪」や「円」を意味し、インドで発達したヒンドゥー教・仏教のタントラやヨーガで、微細身に置かれる中心です。観想や修行の中で用いる身体の地図であり、数、位置、働きは伝統ごとに違います。
解説
微細身とは、肉眼で観察する身体とは別に、修行のために思い描く身体の仕組みです。そこでは、ナーディーと呼ばれる通路、プラーナと呼ばれる生命の風や息、チャクラという中心が結び付けられます。ヒンドゥー教と仏教のタントラは、それぞれの教義と実践に沿ってこの構造を組み立ててきました。
チャクラの体系は伝統ごとに異なり、複数の型があります。シカゴ大学が紹介するネパール仏教の修行図は六つのチャクラを示し、シャークタ派タントラを論じたオックスフォード大学出版局の研究には九つの中心を用いる体系が登場します。現代の図解で広く見られる七チャクラも、その一つと位置付けると、伝統ごとの構成が明確です。
図像には、中心を輪や蓮の形で表し、音節、神格、元素などを対応させた例があります。色や石との対応表には根拠とした文献や現代流派を添えると、伝統資料にある配当と後世の応用の区別が明瞭です。象徴を読む時も、まず図に描かれた要素を挙げ、その後で修行上の意味や現代的な連想へ進みます。
チャクラは、瞑想や身体感覚を整理する宗教・修行上の枠組みです。心身を振り返る比喩として使うこともできます。痛みや不調の原因、治療の要否を判断する場面では、症状に応じた医療情報と医療専門職の診察を根拠にします。