哲学・心理

ネガティビティバイアス

ねがてぃびてぃばいあす 別名:negativity bias・否定性バイアス・負性バイアス

意味

ネガティビティバイアスは、肯定的な情報と否定的な情報が同程度でも、否定的な情報が注意、記憶、評価へ強く影響しやすい傾向です。悪い出来事を心配すること自体を指す言葉ではありません。得られた情報に比べて、否定的な要素へ重みを置きすぎている時に問題となります。

解説

伊藤らの実験では、参加者に肯定的、否定的、中立的な画像を見せ、脳の電気的な反応を測定しました。否定的な画像には、同じ程度に強い肯定的な画像より大きな反応が見られました。研究で使う事象関連電位とは、画像や音などの刺激に応じて生じる脳の電気的な変化を、頭皮上の電極で測ったものです。この結果は、評価の早い段階から否定的な情報へ強く反応する可能性を示しています。

バウマイスターらは、感情、対人関係、学習、記憶など複数分野の研究を検討し、悪い出来事や情報が良いものより強く影響する傾向を整理しました。ただし、危険な情報を重く受け取ることには、身を守る役割もあります。警告を受け取った時は、その重みが証拠や実際の危険度に合っているかを考えます。

タロットの展開に塔や死神など印象の強いカードが一枚あると、そのカードだけで全体を悪い結果だと判断する場合があります。各カードが置かれた位置と質問との関係を確かめ、支えになる要素、すでに保てていること、現実に確かめられた危険を分けて書く方法が有効です。危険を示す事実がある時は安全を優先し、図像への怖さだけが先行している時は、他のカードと現状を合わせて判断します。