哲学・心理

決断

けつだん 別名:decision・deciding・方針決定

意味

決断とは、検討した候補から一つの方針を選び、次に取る行動へ結び付けることです。候補を選ぶ「選択」に加え、いつ、何を実行し、どの条件で見直すかまで定めると、決断の内容が具体的になります。

解説

心理学でいう意思決定は、二つ以上の選択肢から一つを選ぶ認知過程を指します。組織の戦略的決定を調べたミンツバーグらは、決定を行動への具体的なコミットメントと定義しました。ここでのコミットメントとは、方針へ時間、費用、労力などの資源を割くことです。研究対象や用語の範囲には違いがありますが、どちらの整理でも、候補を思い浮かべただけの段階と、方針を選んで実行へ移す段階を分けられます。

決める前には、答えたい問い、実際に選べる候補、重視する基準、各案で起こり得る結果を一枚の表へ置きます。保留も候補にでき、その場合は再検討日と、その日までに集める情報を定めます。すべての不安を解消することを目標にすると探索が長引くため、契約金額、健康や安全、期限のように後から戻しにくい条件を先に確かめる順序です。決断後は、最初の一歩と見直し条件を記録すれば、方針を守る場面と修正する場面を区別できます。

タロットを使う場合、カード名、向き、描かれた人物、持ち物、背景は目で確かめられる情報です。そこに「この絵は転職を勧めている」「成功が約束された」と意味を付ける段階は、占術上の解釈に当たります。まず事実と解釈を別の欄へ記し、解釈から思い付いた候補を、費用、期限、本人の希望、専門家から得た情報に照らします。カードが担うのは検討材料を増やすきっかけまでで、最終方針と実行時期を選ぶのは本人です。

選択は、複数の候補から一つを選ぶ行為に焦点があります。意思決定プロセスは、問題の把握、候補の比較、決定、実行後の評価までを含む一連の流れです。限定合理性は、その流れが情報、時間、注意、計算能力の制約の中で進むことを説明します。三語を分けると、候補を選んだ瞬間、前後の手順、判断を制約した条件をそれぞれ振り返れます。