哲学・心理

曖昧性効果

あいまいせいこうか 別名:ambiguity effect・曖昧さ効果

意味

曖昧性効果とは、結果の確率が分かる選択肢と、確率を判断する情報が欠けた選択肢を比べた時、前者を選びやすくなる傾向です。研究では、曖昧な選択肢を避ける度合いが比較の仕方や損益の条件で変わり、反対に曖昧な案を選ぶ場面も報告されています。

解説

この用語でいう曖昧さは、予測に必要な情報が欠けている状態を指します。一九八八年の研究では、予測に関係する情報が欠けているという主観的な経験として整理されました。既知の確率にも結果の不確実性は残るため、確率が分かるリスクと、確率の根拠が足りない曖昧さを分けることが出発点です。

一九六一年に示された壺の選択問題では、赤と黒の球が同数と分かる壺と、二色の割合が分からない壺から、当たりの色を引く賭けを比べました。当たりの配当が同じでも、割合が分かる壺を選ぶ人が多いという問題です。結果の確率を一つに定められない選択肢を避ける傾向は、主観的期待効用の公理だけでは説明しにくい例として提示されました。

曖昧性効果は、選択肢を並べて比較する状況で強まることがあります。一九九五年の実験では、確率が明確な案と曖昧な案を一緒に評価した時に回避が現れ、どちらか一方だけを評価する条件では差が小さくなりました。別の実験研究では、損失を伴う場面や確率が低い場面に、曖昧な案を選ぶ傾向も報告されています。情報不足への反応を読む時は、利得か損失か、どの案と比べたかまで見る必要があります。

新しい仕事や関係の選択を占う時、最初に分けるのは、未知であることへの不安と、損失が起きる根拠です。給与、期限、契約条件など調べれば埋まる情報と、相手の将来の行動など最後まで残る不確実性を分類すると、調べる順序が定まります。タロットは気掛かりを言葉にする材料として役立ちますが、客観的な確率の根拠は統計や確認可能な記録です。試す期間、負担の上限、撤回条件まで決めておけば、曖昧さが残った状態で比べる条件も具体的になります。