象徴
五行の金
ごぎょうのきん 別名:五行金・Metal Phase意味
五行の金は、五行の一つで、『尚書』洪範が形を変え、作り替えられる性質として述べる類型です。『礼記』月令などの配当では、秋、西、白、庚・辛、辛味と結び付きます。占術では、基準を定める、物を分ける、形を整える働きとして解釈します。
解説
『尚書』洪範の「金曰従革」は、金の性質を外からの働きに従って形を変えるものとして述べています。続く「従革作辛」は、その金を辛味へ結び付ける記述です。五行でいう金は金属という実物を含み、加工されて形が定まる働きも表す類型として使われます。
『礼記』月令の秋の節には、庚・辛、商の音、辛味、白い衣や旗が並び、天子が西郊で秋を迎える儀礼が記されています。『春秋繁露』五行之義も、金を西方と秋の気へ配しました。秋、西、白、庚・辛が一組になるのは、これらが同じ金の分類へ置かれているためです。
相生では土が金を生み、金が水を生みます。相剋では火が金を制し、金が木を制する位置です。この四つの関係から、金が何に支えられ、どこへ与え、何から作用を受け、何へ作用するかを整理できます。地中の鉱物、金属表面の水滴、加熱加工、刃物の像は順序を説明する手掛かりで、実際の地質や材料変化は固有の条件から確かめます。
四柱推命では、命式の庚・辛と、金へ配された十二支を特定します。次に秋の月令、通根、土・水・火・木との関係を照合し、金がどの働きへ向かうかを検討します。規則、判断、選別などの意味は、この占術上の関係から導く解釈です。お金、契約、仕事の評価を考える場合、残高、条件、期限、実績が現実の判断材料になります。
タロットでは、硬貨、剣、刃物、鎧、白い衣など、カードに描かれた物や色、出た位置を図像上の事実として記録できます。それらを金へ配し、決断、境界、加工、整理を読む部分は占術上の解釈です。何を残し、何を分けるための基準が必要なのでしょうか?対象と基準を具体的にすると、金の働きを生活上の選択へ結び付けやすくなります。