哲学・心理

カバラ

かばら 別名:Kabbalah・Qabalah・Cabala・カバラー

意味

カバラは、主に中世以降のユダヤ教で発展した、聖書の解釈と神、創造、魂の関係を探る神秘思想の諸伝統です。『ゾーハル』を軸とする中世カバラや16世紀のルリア派などがあり、教説は一つに定まりません。

解説

『ゾーハル』は、トーラーの各部分を神秘的に解釈したアラム語中心の文献群です。ユダヤ教の伝承は2世紀のラビ、シモン・バル・ヨハイへ帰します。一方、写本として姿を現すのは13世紀で、成立時期と著者について研究上の議論が続いています。

多くのカバラ体系では、エイン・ソフ(無限者)と世界の関係を、セフィロトと呼ばれる神の働きや顕現の十の位相で説明します。「生命の樹」はセフィロト相互の関係を図で表したものです。各語の意味や配置は、時代と流派を確かめて理解する必要があります。

タロットは15世紀イタリアの遊戯用カードとして成立し、占いや秘教との結び付きが広まったのは19世紀です。エリファス・レヴィや黄金の夜明け団は、ヘブライ文字、セフィロト、占星術をタロットへ対応させました。この対応は西洋秘教側で組み立てられた解釈です。

生命の樹へカードを配置する実占では、採用する対応表の出典を明らかにします。ユダヤ教内部のカバラ、中世以降のキリスト教カバラ、19世紀以降のヘルメティック・カバラは、成立した時代も目的も同じではありません。宗教伝統と占術上の応用を分けると、どの意味を借りているかが分かります。