ハーブ
ナツメグ
なつめぐ 別名:Myristica fragrans意味
ナツメグは、熱帯の樹木ニクズクの種子から硬い殻を除いて得る香辛料です。甘く刺激のある香りがあり、ハンバーグなどの肉料理や焼き菓子の香りづけに使われます。
解説
原料のニクズクはニクズク科の木で、インドネシアのモルッカ諸島にあるバンダ諸島が原産地です。果実の内側には、種子を網目状に包む赤い膜があります。この膜が仮種皮(かしゅひ)で、メースという香辛料の原料です。ナツメグとメースは、同じ果実の異なる部分からつくられます。
大量に食べると、吐き気や嘔吐、強い眠気などの中毒症状が起こるおそれがあります。料理ではレシピの分量を守り、子どもの手が届かない場所に保管することが大切です。
ナツメグの交易史には、産地の支配と強制労働も関わっています。アジアとの貿易を担ったオランダ東インド会社(VOC)は、生産の独占を求め、1621年にバンダ諸島を武力で支配しました。栽培や収穫を担わされたのは、奴隷にされた人々です。