哲学・心理

ペルソナ

ぺるそな

意味

ペルソナは、ユングの分析心理学で、人が社会に示す姿や役割を指す概念です。職業、家庭での立場、友人との関わり方など、場に応じて表に出る態度を考える手掛かりになります。

解説

国際分析心理学会とAPAの心理学辞典は、ペルソナを、他者へ示す外向きの顔や社会的な表現として説明しています。会議で進行役を担う人には、私生活での関係や振る舞いもあります。役割、求められる振る舞い、その時の感情を分けて言葉にすると、役割が必要な場面と本人の望みの違いを見通せるでしょう。

ユングは『自我と無意識の関係』でペルソナを論じました。ここでの「仮面」は、共同生活の中で自分をどのように示すかを考える比喩です。ある役割だけが自分のすべてを表すと感じた時は、ほかの関係、休息中の感覚、言いにくかった希望も並べます。この整理は、状況を複数の面から見直す入口になります。

タロットや占いでペルソナを使う場合、カードに描かれた人物は、今の自分がどの役割を前に出しているかを問い直す手掛かりになります。たとえば仕事の相談なら、責任者としての判断と、個人として受け止めている負担を分けて確かめます。この読み方はユングの理論を現代の対話に応用するものです。医学的な診断や将来の断定には、別の根拠と手続きが必要です。