石

黒雲母

くろうんも 別名:Biotite

意味

黒雲母は、カリウム、鉄、マグネシウムを主に含む暗色の雲母で、花崗岩や片岩、片麻岩などに広く見られる造岩鉱物です。薄い板へはがれる完全な劈開をもち、岩石の組織と変成・冷却の履歴を読む手掛かりになります。

解説

「黒雲母」は、鉄とマグネシウムに富む暗色の雲母に用いられる慣用名です。雲母は層状ケイ酸塩鉱物のグループで、層と層の間に沿って薄い板状へ割れやすい性質があります。劈開とは、結晶が一定の面に沿って割れやすい性質のことです。黒雲母では基底面に沿う完全な劈開が観察の目印になりますが、鉄とマグネシウムの割合には幅があるため、詳しい鉱物名や組成は薄片観察や化学分析で確かめます。

黒雲母は花崗岩などの火成岩に含まれるほか、地域変成作用や接触変成作用を受けた岩石にも見られます。片岩や片麻岩では、圧力を受けた板状鉱物が一定の向きに並びます。この配列が、岩石に層のような模様をつくる原因です。黒色や褐色を帯びた薄片は手掛かりの一つにすぎず、角閃石など別の暗色鉱物と見誤ることがあります。標本の色だけで決めず、劈開、結晶の形、周囲の鉱物を照合します。

占いで薄い層を、重ねてきた記録や見えていない条件を読み直す比喩にすることはできます。この読みは雲母の層状構造と反射する見た目から生まれる象徴であり、黒雲母が判断や運勢を左右するという事実ではありません。